雨天順延


明日は、絶好の行楽日和になるでしょう。


「晴れるってよ。どうする?」
「参ったな。」
「いいじゃないか。行ってこいよ。俺は留守番してるからさ。」
「そう単純に考えるなよ。」
「なんだよ。行くのか、行かないのか。二つに一つだろう。
簡単じゃないか。」
「なぁ、一緒に行こうぜ。それなら、俺としては一番楽なんだよ。」
「甘えるなよ。とにかく明日は一人で行ってこい。」

翌朝目覚めて雨戸を引くと、外は雨だった。
「雨か、よかったな。」と後ろから声がした。