move over
2001/07/07(Sat) |
You say that it's over baby You say that it's over now But still you hang around, Now come on Won't you move over〜Move over / Janis Joplin なぜにこんな歌を選曲し、別れを決意した人の弾くベースに乗せて歌うんだ?私は。アホか? スタジオに入る前日に、このシニカルな構図に気付いた私は、胃が痛くなるどころか、あまりの滑稽さに、ニヤけてしまった。笑いが止まらない。涙が出るほど笑う。早く気付いとけよ。どアホ。
本日、実に4年半ぶりくらいにバンドでスタジオに入った。ゴスペルのレッスンを受けた後、平塚の七夕祭りに向かう人々でごったがえす駅を後目に、学生時代よくよくお世話になったスタジオに向かう。織姫と彦星が1年に1度の再会を果たすという夜に、私は、かなり久方ぶりに彼との再会を果たし、4年半ぶりくらいに、メインボーカルとしてのマイクを握った。(うぇ〜青臭い小説に出てきそうな文脈)
ブランクが長かったのと、会社の元主任と元指導員の先輩方との初音合わせであったため、緊張もあり、声が出るものか甚だ不安は大きかったが、歌い始めると、あまりの気持ち良さにウキウキしてしまった。終始こわばった笑顔で歌うんだろうかと思っていたが、自然に笑顔が弾けていた。気のせいか、未だかつてなかったほどに、声に張りがあったかもしれない。自然に抑揚がついていたかもしれない。とにかく気持ちよく、そして、楽しかった。(あぁ、良かった。私も彼も音楽をやっていて。)そう思え、奇妙に安らげた3時間だった。
「ハイ、ここでブーンっていれてくんなきゃ。そうそう。そういうこと。」
気が付いたら、彼とふつうに話していた。
薄暗いスタジオ。 生音がズシズシと響く中、陶酔して歌っていたら、とてもせつなくなって、無性に恋がしたくなった。
|
|